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健康コラム

ひとつの傷で行う手術 痛みの少ない肺の手術を目指した当院の取り組み

2021.07.01 その他

呼吸器外科では、肺がんや気胸で手術が必要と診断された方に対して、肺の一部を取り除く手術(肺切除術)を行っています。肺切除するには肋骨や横隔膜に囲まれた胸腔という空間を開けなければなりません。
以前は開胸という大きな傷を伴う手術が行われていましたが、近年は胸腔鏡というビデオカメラを用いて、小さな傷で行われるようになってきました。そのため、開胸での手術と比べ、手術後の傷の痛みはかなり減少しています。しかし、痛みが無くなったわけではなく、手術後の日常生活を妨げる一つの要因となっています。

そこで当院では手術後の痛みをさらに下げる方法として単孔式胸腔鏡手術を導入しています。

◆単孔式胸腔鏡手術とは◆

従来、胸腔鏡手術では、カメラを挿入する傷、肺を持つ道具や、切る道具を挿入する傷など、肋骨の間に3~4個の傷を作って行われることが一般的でした。 肋骨の間にはそれぞれ神経(肋間神経)があり、複数の傷があることで痛みが強くなっていると考えられます。そこで
、さらに改良された胸腔鏡手術として、 一か所の3~4cm程度の傷で手術を行う方法が、近年、考案されました。これが単孔式胸腔鏡手術です。

◆長所◆
これまでこの方法で手術を受けられた患者さんのお話を伺うと、従来の複数の傷を使って行う胸腔鏡手術と比べて痛みがさらに少ない印象です。

◆短所◆一つの傷からカメラや道具が挿入されるため、操作の慣れが必要になります。
また、病状や病気の進行具合などによってはこの手術がお勧め出来ないことがあります。

従来の開胸手術や胸腔鏡手術の腕も磨きつつ、今回ご紹介したような新しい方法を導入し、手術を受ける方の負担が減るように努めてまいります。
ご質問やご相談などがありましたら担当医師にお気軽にお尋ねください。

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