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上肢・手の外科

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上肢・手の外科について

H21年度上肢手術の内訳(2009年4月から2010年3月)

上肢骨折外傷 161件
手根管症候群 16件
腱鞘炎 30件
腱損傷 18件
神経縫合(顕微鏡下) 8件
上肢関節鏡手術 4件
上肢人工関節・人工骨頭 5件

手根管症候群

手のしびれは日常診療においてよく遭遇する症状です。
しびれの原因は様々ですが、掌側母指から環指橈側にかけてのしびれは手根管症候群である場合が多いです。本疾患は正中神経が何らかの原因で手根管内で絞扼を受け、知覚障害や母指球筋萎縮などを生じ受診されます。原因がはっきりしない特発性が最も多いですが、透析患者さまのアミロイドーシスが原因となることも多くあります。

本疾患の治療方法としては保存的治療(消炎鎮痛薬、ビタミン剤や局所安静など)を第一選択としますが、症状が強い場合や保存的治療が無効であれば手術が選択肢となります。
手術的治療としては従来から行われている手掌を切開して神経を剥離する方法が一般的ですが、当科では奥津法に準じた内視鏡を用いた低侵襲手術(鏡視下手根管開放術:ECTR法)で行っています。

鏡視下手根管開放術は1987年に奥津らが開発、報告したものが始まりで、従来から行われている手掌部皮切による方法やChowらによるtwo portal法と比較してもさらに低侵襲であり、手術時間の短縮や患者さまの早期社会復帰が可能となり、有用な方法と考えています。局所麻酔の手術で、入院の必要はありません。

手根管症候群

弾発指(ばね指)

手指MP関節部の腫脹や圧痛、また指を動かす時の疼痛や弾発現象などの症状がある場合には弾発指の可能性があります。通常はまず保存的治療(外用剤や腱鞘内注射)を行いますが、無効であれば手術を行います。

通常は皮膚を切開して腱鞘を切開しますが、弾発現象が主訴である場合には18G針を用いた経皮腱鞘切開を行うことも可能です。

肘部管症候群

肘部管での尺骨神経の絞扼性疾患による尺骨神経障害です。
原因としては変形性肘関節症によるものや小児期骨折の偽関節による外反肘によるものなどがあります。環指・小指の痺れ、握力低下などを生じ、重症例では手内在筋の筋萎縮が顕著となり鷲手変形を生じることもあります。

頚椎症や肘部管以外での尺骨神経絞扼障害(Guyon管症候群など)との鑑別が重要です。
尺骨神経領域の疼痛や痺れで日常生活障害が強くあったり、筋力低下などあれば手術を考慮します。初回手術で変形性肘関節症がなければ小切開での神経剥離が可能です。
肘部管症候群

手指靭帯損傷

単なる突き指として受診されますが、放置すれば不安定性が残存し日常生活での支障を生じることもあります。損傷としては母指MP関節靱帯損傷と手指PIP関節靱帯損傷が多いです。
特に母指MP関節靱帯損傷は手を突く際の痛みや、ペットボトルの蓋・ドアノブを回すときの痛みで困ることがあります。

いずれにおいても損傷状態の把握のためにストレス撮影を行い、不安定性があれば手術を行います(母指MP関節では健側差が10度、PIP関節では15度以上を手術適応の目安としています)。

手指靭帯損傷

指尺骨突き上げ症候群、TFCC損傷

尺骨が橈骨に対して相対的に長い(尺骨plus variance)ために、尺骨頭のTFCCや手根骨(特に三角骨)への衝突が原因で手関節尺側部痛を生じる疾患を尺骨突き上げ症候群と総称します。

先天的なplus varianceによる一次性のものや、骨折などに伴う橈骨の変形による二次性のものがあります。尺骨が相対的に長いことにより尺側手関節にかかるストレスや圧力がかかりTFCC損傷や尺側手根骨関節軟骨損傷、月状骨三角骨間靱帯損傷などを同時に生じることがあります。本症例の外科的治療としては基本的には尺骨短縮術を適応と考えています。尺骨を短縮することで尺骨手根間の除圧を行い、TFCCのテンションを高めることが可能です。短期的な成績を期待するならばDarrach法が選択したり、遠位橈尺関節が重度に障害されておればSauve-Kapandji法が選択されることもあります。

また付随するTFCC損傷に対しては鏡視下部分切除、再建術などを行います。

指尺骨突き上げ症候群、TFCC損傷

橈骨遠位端骨折

転倒して手を付いて受傷する場合が多く、手関節部の圧痛腫脹があれば本骨折を疑い画像検査で診断します。転位が強い症例や不安定性を認める症例ではプレート固定術を中心とした外科的治療の適応となります。
橈骨遠位端骨折

上腕骨遠位端骨折

やはり関節内骨折で、保存的治療では治療には難渋します。
またスクリューのみの固定では安定性を獲得する事が難しい事が多くあるので、基本的にはプレート固定(ONI plateやロッキングプレートなど)を行い早期から可動域訓練を行う方針としています。

上腕骨近位部骨折

安定した2part骨折でも早期からのリハビリが望ましい場合や希望があれば髄内釘を利用した骨接合を考えています。3part骨折ではロッキングプレートによる内固定を行い、4part骨折・脱臼骨折では人工骨頭置換術を行う方針としています。
上腕骨近位部骨折

鎖骨遠位部骨折

烏口鎖骨靱帯損傷が高度で転位があれば手術適応と考えます。
鎖骨外側骨折に対する内固定法には従来から一般的に行われているテンションバンド法をはじめとして、肩鎖関節にフックをかけるようにして遠位骨片を固定するRecohook plateやClavicle hook plate、フックを圧着して遠位骨片を抱え込むようにして固定するScorpion plateなどの各種プレート固定法があります。Scorpion plateは肩鎖関節を固定せず、早期から可動域訓練を行える点で有利と考えています。

析肩・インピンジメント症候群・肩関節周囲炎

頑固な夜間痛(仰臥位で増強する肩関節痛)があり、MRIで肩峰下腔に水腫があれば鏡視下烏口肩峰靱帯切離術:ECLRを選択することができます。局所麻酔で小切開を行い関節鏡視下に烏口肩峰靱帯を切離し肩峰下腔の除圧を行う方法です。この場合、先立ってキシロカインなどによるブロック注射をおこない効果をみておくことは有用です。

肩腱板損傷

保存的加療を6週から3ヶ月行っても軽快しなければ手術を考えています。関節鏡による最終診断、および必要があれば関節内の滑膜切除を行ない腱板の修復を行います。

Access交通アクセス

〒737-8505 広島県呉市西中央2丁目3番28号

  • 電車でお越しの方

    JR呉線・呉駅下車 徒歩約7分

  • バスでお越しの方

    広島電鉄バスをご利用ください。
    呉駅前より呉駅前のりば9番・10番より宝町中央循環線へ乗車、「呉共済病院前」下車

  • お車でお越しの方

    立体駐車場(病院建物より道路を隔てて正面、24時間・280台収容可・有料)
    陸橋にて直接病院に入ることができます。
    身障者用駐車場(敷地内・救急部横)
    ※使用については防災センターまでお申し出ください。

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