がんの療養中は、痛みや吐き気、食欲低下、だるさなどの体の不調だけでなく、つらさ、ストレスや気分の落ち込みなど心の問題、生活上の問題を、多くの患者さんが経験します。
緩和ケアとは、がんに伴う身体と心の痛みを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方です。がん患者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も「がんを治す」ことと同じように重要なケアとして対応していきます。
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者さんとその家族に対して、痛みやその後の身体的問題、心理的社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ・オブライフ(QOL:生活の質)を改善するアプローチである。
当院は、医師・看護師・薬剤師・相談員などの様々な専門分野のスタッフが「緩和ケアチーム」としてあなたとご家族を支援しています。
緩和ケアチームによる診療・ご相談をご希望の方は、主治医またはがん相談支援センターにお尋ねください。
がん対策基本法において、「がん等の診療に携わる全ての医療従事者が、基本的な緩和ケアについて正しく理解し、緩和ケアに関する知識や技術、態度を習得する」ことが求められています。当院では、指針に基づく緩和研修プログラムで「集合研修」の研修会を開催いたします。
「がん性疼痛緩和指導管理料」の算定要件にもなっております。ぜひこの機会にご参加下さいますようご案内申し上げます。
日時 | 場所 | 受講料 |
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令和2年9月27日(日) 9時00分受付 17時30分終了予定 |
呉共済病院 10階多目的ホール (呉市西中央2丁目3-28) |
無料 |
集合研修(5時間30分以上の研修)は、e-learning修了後2年以内に受講することができ、
次に掲げる内容を必ず含まなければなりません。
※集合研修の申込みまでにe-learningを修了しておく必要があります。
①e-learningで学習した内容の復習及び質問等:45分以上
②グループ演習:180分以上
ア 全人的苦痛に対する緩和ケア(チームアプローチによる観点を含む)
イ がん患者等の療養場所の選択、地域における連携、在宅における緩和ケアの実際
③ロールプレイングによる演習:90分以上
ア がん等の緩和ケアにおけるコミュニケーション(患者さんへの悪い知らせの伝え方、がん等と診断されたときから行われる当該患者の治療全体の見通しについての説明や患者さんの意志決定支援を含む。)
④がん体験者やケア提供者等からの講演、又は集合研修の実施主体や実施主体と連携する施設等において取り組まれているがん患者等への支援:15分以上
・履修することにより、厚生労働省健康局長により修了証書が交付されます。
・日本医師会生涯教育講座認定単位を取得できます。
・がん診療に携わる医療従事者 20名(定員に達した場合には募集を締め切ります。)
・e-learning修了者
呉共済病院 医療秘書科 平田・戸田まで
TEL(0823)22-2111 FAX(0823)22-2117
申込用紙にご記入の上、下記へFAXまたはE-mailでお申し込みください。
FAX(0823)22-2117 E-mail:k-hirata@kure-kyosai.jp
※「e-learning修了証書」が必要です。
締め切り 7月31日(金) ※申し込み受付は終了致しました。